ぼくはぶっ飛んだ人の話を聞いたり本を読むのが好きだ。ぶっ飛んだ人たちは人生のアアップダウンが激しい。生存バイアスがあり、結果論だろうけれど、細かいことを気にしていないような気がする。自分がいかに小さいことで悩んでいるかを思い知らされるスケールの大きさがある。
この本もそのひとつ。
何百年の歴史のある伊勢の茶屋に生まれた著者が、その事業とは別でクラフトビール屋をはじめ、酵母と戯れ、その道を追求しPhDを取って、名実ともにクラフトビール界の巨匠であり第一人者となり、さらなる野望を秘めた日夜奮闘するエネルギーに満ちた人、という印象。
簡単に説明すると上記のようになるのだけれど、ご多分に漏れず、順風満帆というわけではなく、むしろ基本的に逆境で、これで大丈夫なのかという経営スタイルをとり、案の定大変なことになっていたりするのだけれど、いやぁ、すごい。
人生を楽しんでいる感がある。大変だろうなと思うけれど、日々充実しているだろうなという気がする。
クラフトビールのことよくわからないから、英語わからんけど審査員になっていろんなクラフトビールに触れてみるかって発想がすごいなと。
ぼくもやるか、という気になってくる。もちろん、ぼくがやろうとしていることは無理無茶無謀荒唐無稽なことではなく、ほんとはやりたいんだけど、いろいろやらない言い訳がでてきたりする、いわゆる、ちょっと誰かに背中を押してほしいだけだったりするのだけれど。
というわけで、40歳までに修士2つくらい取ろうかなと思う。
あと、アフリカで何か事業やりたい。
だってそれがやりたいことなんだもの。
ぶっ飛んだ人関連でいうと、このバッタ博士もすごくいい。研究対象が生き物ということで、予定通りにいかないことの方が多くて、大変なのだけれど、それでもなんとか前へ前へ進もうとするのが良い。単純にエピソードもおもしろくて、自己啓発とかじゃなくて読み物として良い。