どうしてぼくはこんなところに

冷静と情熱の間で彷徨う人の雑記ブログ

推し活とはポルノと効能は変わらないんじゃないか

職業病とまではいかないが、常日頃からいろいろ周りを観察している。あれはいったいなんだろう、どういう意味があるのだろうと目にとまったりしたものについて簡単に考えたりして遊んでいる。営業やマーケティングをやってる人はこういうことを自然とやる。

ある野村総研マーケティングの人なんかは、出張で空港からホテルまでの移動で、流れゆく看板や走っている車などを観察して、ざっとその土地の市場のイメージを作っていた。「車種は〇〇が〇%で…食べ物は…」とデータ収集に終始していた。

 

ぼくはそういう定量的なことよりも定性的で目に入った情報というデータの解釈を試みる遊びをしている。例えば、最近ポーランドを旅行したのだけれど、ポーランドの空港にはドミニカ国へのバカンスの広告があって、これは日本でいうところのハワイ的な立ち位置なのだろうかとか、ここに多国籍企業であるマクドナルドが進出してるということは利益が見込める市場があるということなのかなとか、いろいろ好き勝手考えている。

 

ぼくは友達や新しく知り合った人に「最近なにやってるんですか?」とよく聞く。あなたの趣味はなんですかとか、最近なにが流行ってるんだろうというのを知りたいという意味合いがある。ぼくは普段からわりといろいろな情報に接しているつもりではあるけれど、それらはあくまでネット経由で、それもおそらく特定のコミュニティ内から入ってくるものでバイアスがあるだろうから、それをそのままオフラインの流行や現実として持ち込むのは危ういのではと思っていてそのオンラインとオフラインの温度差であったり、どこまで浸透しているのか知ろうとしている。

 

そして本題。

さいきんちょくちょく話す女性の友人が日本や韓国のアイドルにハマっている。ぼくはまったく興味ないし、興味を持てそうにないからノータッチなので「推しが~!!」なんていう話は右から左へ完全スルーなのだけれど、ふいに「昨日、仕事に向かうのが嫌すぎて推しのYouTubeみて癒されてから出勤した」と言った。周りにいた他の友人もわかるわかると同調していた。推しもがんばっているから私もがんばろうと思えるのだそうだ。

 

昔、男友達とくだらない話をしているとき、いつpornhubなりxvideo的なAVを見るかという話になった。その友人は朝起きてすぐだと言った。時間のない朝に?と思ったのだけれど、曰く、抜きはしないが乱れたり揺れたりする様子を見ることで精神がニュートラルになってベッドからでる気持ちの準備ができるのだそうだ。決して癒されるとか、今日もがんばろうと思える、とは言わなかった。ふーんと思ってぼくもしばらく真似てみたりした。ただ朝、お笑いやくすっと笑えるテキストをマイニングしていた時間がそっくり置き換わっただけだった。他の人はどうかは知らないがぼくはポルノを見てぼくもがんばろうとは思わないし、思えない。

 

ただ、両者とも朝のマイナスな気分からニュートラルないしはプラスやポジティブな気分に短時間で転換しているのが特徴だ。そのドライバーが推しでありポルノ(件の友人にも推しの女優がいるのかもしれない)だ。

 

ぼくは男の人が朝からアイドルの映像をみるのかどうかはしらないけれど、この朝、マイナスから仕事に向かう程度のエネルギーを得る手段という点では両者は似ているのではないかと思った(ここまで書いてて、あまりにもN数少ないしこじつけ感がぷんぷんするが…)