どうしてぼくはこんなところに

されば銘記せよ!人の命は短く、その住まう処は地の狭き片隅なり

Look at the Bright Side! ポジティブにいこうぜ!

f:id:chadyukio:20180225075218j:plain

「どうよ、真夜中の試作。寝れたかい?」

「会議室の椅子はふかふかしてたんで、苦痛というわけではなったですよ」

「chad君はいいよねぇ。明るくて。辛いこともあると思うんだよ。けど、良い面を見てね、前向きで」

工場での深夜の試作立ち合い後、会議室の椅子を3つ並べて仮眠を取ってから東京本社に出社したときの上司とのやりとりだ。

 24時間稼働している工場で、テスト品の製造が夜中になるなんてことはままある。

たまたま今回がぼくにとって初めての深夜だったというわけだ。

 この日は、朝出社して提出を急かされている作りかけの資料を仕上げて、テスト品の製造条件の見直しを少しやって帰宅。

工場で仮眠と言いつつ3時間くらいは寝れたから、帰宅後に寝ても午後1時から自由時間だと思うと、ぼくはそわそわしていた。そんなときのやりとりだった。

帰宅中の電車の中で、はて、ぼくは明るいのか?ポジティブか?などと考えていた。

ぼくは基本的にどちらかというと暗い人間で、外観上はポジティブに見えるのかもしれないけれど、内面では結構葛藤してるから、素直にポジティブとは言えない。

いかなるときもせめて雰囲気だけは悪くならないようにと気を配って、言葉や態度でネガティブを表さないでいる成果がでているのかもしれない。

ぼくは自分自身のことを楽観的だとは思っているけれど、決してポジティブではないと思っている。

ぼくは、自分でコントロールできないことは考えても仕方ない、というのが考え方の基本にある。

誰かのミスで問題が発生しても、問題が発生してしまった現実は変わらないわけで、その対処をまずしないといけないわけだから、怒るなんてことはない。怒ったところで時間は元に戻せないから。

現在置かれている状況の中で、なにがベストなのかということを都度判断している。

イメージとしては、「ミスがなければ、こんなことができたのに!! ミスしたおかげで、あんなことしなくちゃならない!」と成功と失敗の2つの世界で考えるのではなくて、ミスが起これば失敗以後の世界だけに、自分の世界を小さくする。失敗以後シナリオだけを見る、考えるというか。

 

今回の真夜中の試作立ち合いでも、

・真夜中に実施

・急に決まったからホテルは取れていない、あいにくどこも満室

 

というぼくの力ではどうしようもないことになってしまったから、この時点で後悔しても仕方ない。愚痴ったところで現実は変わらないし、仮眠も取りたい。

現実的な選択肢としては、

・寝ない(帰りの新幹線で寝る)

・会議室のカーペットの上に寝転がる(かたい…)

・会議室のキャスター付きの椅子を並べて寝る(キャスターにロックがないから動く、ずれる)

・休憩室で寝る(工場の人が休憩の度に出入りして気になる)

という4つ。

与えられた条件の中で、なんとかするのがぼくの信条なので、このなかで快適に思えるものを、となるとキャスター付きの椅子以外ぼくには選択肢がなかった。

というわけで、仕方なく椅子を並べて寝たのだ。

そういう仕方ない、という期待値ゼロから始まっているからか、ちょっとでも良いことがあると嬉しい。今回の場合、椅子が想像以上にふかふかだった。

ただでさえ、単純なぼくは真夜中だだっ広い会議室の片隅みで凍えながら仮眠を取らねばならぬという非日常的な状況にエクストリームを感じて高揚してたのに、思わぬ誤算ですっかりうれしくなってしまった。

思ったよりは仮眠は取れたと思う。そして何より、朝始発の新幹線で東京本社に戻って、1時間ちょっと書類作業後に帰宅というのを考えるとうれしかった。だってこの日は金曜日で月曜日は有給取ってたから、3連休+半日休になったのだから。

ぼくの思考回路はそんな感じで、たしかに、通常勤務後に終電で工場入り、ほぼそのまま試作立ち合い、だだっ広い会議室は暖房をつけてても凍えるくらい寒かったし、キャスター付きの椅子は固定できないから動くし、所詮椅子だから、ぼくの肩幅と合ってなくて右肩が椅子からはみ出るような形で寝ざる得ないみたいな感じだったけれど、もっというと本当は金曜日は出社しなくてもよかったんだけれど(社内ルール的にはそうでも、お客さんとの関係でなんとかしないといけないときってあるよね)、全然気にならなかったのは、ぼくのそういう性格によるところが大きいようだ。

というわけで、今回のタイトル、Look at the Bright Side!なわけだけど、直訳すると良い面を見ようぜっていう欧米のコメディドラマとか映画で良く使われるセリフなんだけど、物事には良い面と悪い面があるよね、みたいなニュアンスでぼくは捉えてて、多くの場合、悪い面しか見えてないんじゃないかと。

冷静に考えれば、少なくとも違った側面はあるわけで、怒り狂おうが、くよくよしてようが現実は変わらないわけで、違う側面を見て、可能性を広げたほうがいいんじゃないかと、その方がきっと人生いくらか楽しいんじゃないかと、そんなことを感じた帰り道。

 

ぜんぜん気にしない技術

ぜんぜん気にしない技術