どうしてぼくはこんなところに

冷静と情熱の間で彷徨う人のブログ

インドネシアでブルーファイア(青い炎)が見たくて若者はイジェンを目指す

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2018年8月、その日ぼくは暑いはずのインドネシアで震えていた。寒すぎたのだ。

たしか日中は30度を超えていたはず。時間は午前3時ごろだろうか。標高はおそらく2,000mは越えているはずだ。それにしても寒い。アンダーアーマーの冬用とジャージ1枚じゃさすがに山を舐め過ぎたのかもしれない。

 早く出発したい…そんなことを思いながらガスマスクとライトを装備し、現地ガイドのアナウンスを聞いていた。

その日、ぼくはイジェン山に登ってブルーファイアを見るツアーに参加していた。

  ツアーの概要
前日の夜に麓の村で仮眠、2時頃に起きて、登山口へ。
1時間ほど割と急な勾配な山を登り、山頂へ。そしてブルーファイアを見るべく、ガスマスクを装着し火口へ降りていく。日の出頃まで楽しみ、日の出後は少しゆっくりしたあと下山。11時頃にバリ行きのフェリーが行き交う港付近で解散。

 事前の情報で、「どのツアーもガスマスクは貸してくれるけれど…」とそのクオリティには疑問を持っているが多かった。途上国にありがちな使い回しということだろうと思った。言うまでもなく、ガスマスクは吸収缶が機能していないとなんの意味もないわけで、ぼくは死にたくはないのはもちろん、なんの不調も訴えたくなかったのでアマゾンで買ったものを持参した。ほんとはゴーグルも持参したけれどゴーグルは使わなかった。

3M 防毒マスク 塗装作業用マスクセット 1200/3311J-55-S1

3M 吸収缶 酸性ガス用 3302J

結論から言うと、現地で借りた人は苦しんでいる人が多かったように思う。もちろん、ガスに近づき過ぎなければ問題ないわけだけれど、せっかくだから近くに行きたいと思うのが人情なんだと思う。ぼくは何ら問題なかったわけで2000円程度で安全と快適さを買ったんだと思うと高い買い物ではなかった。

 

さて、時間を凍えていた頃のぼくに戻そう。

ガイドはとにかくはぐれないでくれということを再三言っていた。

どういうことなんだろうと思っていたのだけど、その理由はすぐわかった。人が多すぎるのだ。そして、普段運動していない人も多いから人によって登るペースが全然異なる。欧米人はわりと休憩をはさみながら難なく登っていくのだけれど、ぼくは現地の友達と来ていたのだけれど、この現地の友達というのがシティー派なのか普段運動しないのか坂道ですぐにへばってしまう。

そのためぼくらはツアーグループから大幅に遅れてしまうことになってしまった。

ぼくとしては初めての土地だしガイドについていきたい気持ちが多かったのだけれど、隣で「俺の屍を越えて行け」と言わんばかりに苦悶の表情を浮かべながら「大丈夫だから、大丈夫」とぼくに言っているようで自分に言い聞かせている彼を見るとその場に留まらざるを得なかった。

普段運動をしないことに加えて、標高が高いということも多少影響しているのかもしれない。

何はともあれ、ぼくたちは山頂(2700mほど)に到着し、いよいよツアーの目玉であるブルーファイアを見に火口へ降りようという段になったのだけれど、火口へと続く道が人、人、人で完全に詰まっていた。不安になるほどの大渋滞だ。だって、日が上がってしまえばブルーファイアは見れないのだから。

他のツアー参加者もそれを察してピリピリしているし、我先にと降ろうとする。雰囲気が悪かった。上からじゃ、ブルーファイアはほんのり小さいのしか確認できなった。それも不安にさせる材料として威力を発揮した。

だって、日によって大きさが違うのか?ひょっとして見れない日もあるのでは?なんて疑念が沸き起こってくる。ガスで死ぬよりも、なんのためにこんなところまでわざわざ来たんだよ…という絶望感で死にそうになった。

結論からいうと、きちんと見れた。期待通りの、イメージしてた通りのものがしっかり見れた。わざわざ来たかいがあったなと思った。

ブルーファイアには自己責任の名の下にほぼ無限に近づける。すごく臭いけれど。

個人的にはブルーファイアも素晴らしかったけれど、日が明けてからの雲海やそれらを見ながらの帰りのハイキングの方が楽しかったように思う。

暗がりでいったいどこに向かっているんだと思いながら行きは歩いたものだけれど、日が昇って見ると、なんて素晴らしいハイキングコースなんだと感動した。

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(暗くてよくわからない方は、自身のスマホの明るさを調節してみてください)

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