海外営業のくせにTOEICのスコア800ないってやばくない?と言われ続けてしばらく経ったけれど、ようやく800超えた*1。試験対策を一切しなかったというのが時間かかった要因だろうけれど、それでも超えたわけだから、ぼくの勉強法などを公開する。
ちなみに、初受験の2017年から受け始めて640→695→755→810new!! ときた。
ぼくは基本的に勉強ができないタイプだから文法がめちゃくちゃ弱い。文法書を買っても1ページも開けないほど毛嫌いしている。だから全然readingのスコアが上がっていない。
それでもよしとしていたのは、あくまでTOEICのスコアを取るためだけに特化した戦略とかいうわけではなくて、この通り、
ネイティブに褒められていたから*2というので調子に乗っていたのだ。
そんなわけで、ぼくの英語勉強法は継続できること重視で、まずは伸びるところから伸ばす、ゴールはTOEICのハイスコアではなく、あくまで使える英語、コミュニケーションが取れること、がキーワードになっている。
日本国内で対外的に(ある程度)英語できますよと簡単にアピールできる手段程度にTOEICはみてる。だから問題集も(買ったけど)解いたことない。
それで、具体的にこの1年ほどなにをしていたかというと、まずは動機付けとモチベーションアップに、元Google米国本社副社長の村上さんの
村上式シンプル英語勉強法 使える英語を、本気で身につける (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 村上憲郎
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/11/02
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
この本を読んだ。
この本が良いのは、30歳を過ぎてから英語を勉強し始めた著者がネイティブだと勘違いされるまで流暢になったという実体験をもとに、どういった学習方法が有効か、どの参考書が良いかということまで具体的に網羅されているところ。
モチベーションも上がる、熱い内容となっている。
具体的には、
- 英語をすらすら読めるようになるために、洋書を30冊、日本語に訳しながらでなく英語のまま理解して読む。わからない単語があっても止まらない。
- ボキャブラリーを増やすために毎日英単語を3000語(慣れれば10000語)眺める。
- 耳を英語に慣れさせるためにトータルで1000時間、集中して聴く。
- ライティングは定型文を暗記、表現も拝借してパターンをいくつか用意する。
- スピーキングは挨拶、依頼などいくつか想定するシナリオで数通り事前に用意しておく。
というもの。
印象的だったのは、「慣らす」に重きを置いているところ。25年以上日本語だけで育ってきたぼくのような日本人にとって、外国語で圧倒的に足りないのは、経験。それを無理やり積ませ、量は質を凌駕する、というわけで英語の枠組みを体に叩き込む。
そして、ネイティブのような英作文を非ネイティブが行うのは不可能だと割り切っているのもおもしろい。というか、かなり現実的かつ実用的。
いきなり、英単語1日3000個!!なんてハードルが高くて、到底ついていけないと思うのだけど、これはあくまで著者はこうやっていた、ということなので、できることから、続けることができることができるレベルから始めるのが良いと思う。
洋書を読むのも、ニュースでも良いけれど、自分が興味ある分野のもをピックアップするのが良い。なんとなく、単語の意味がわからなくてもなんとなくニュアンスはわかるだろうし、興味ある分野の分、知りたい!という欲を刺激してくれるだろうから継続して英語に触れることができる。
ぼくの場合は、洋書の小説を読もうとしてたんだけど、聞いたことない表現ばかり冒頭からでてきてすっかり読む気を失せてしまったこともあって、過去に読んだことのある翻訳書の原著を読むことから始めた。以前、日本語で読んだことがある分、内容がわかっているし、ここ英語でそんな風に表現するんだ!っていう感動があったから結構おすすめ。
村上さんの本では文法は後回しでいいみたいなことを書いていた記憶があるんだけれど、文法系で読み物としておもしろくて勉強になるものとしては、
これが超絶おすすめ。on time と in time の細かなニュアンスの違いだとか、日本人になじみの薄いところを感覚レベルで理解させてくれるので読後はかなり英語力がアップした気になる。シリーズで計3冊でてるけれどすべておすすめ。
リスニングはもう言わずもがな、というかNetflixでよいと思う。
たくさんの海外ドラマや映画を観る過程でリスニング力を上げよう。
気づけば、いつのまにか聞き取れるようになって意味も入ってくるようになる。
これ、「わかる、わかるぞ!」ってニュータイプが覚醒した気になるから気づいたときは結構感動する。
スピーキングもぼくの場合は、Netflixとかの英語のセリフで気に入ったのを繰り返しモノマネしたりしてる。で、それをどこで実践するかというと、英語でしかコミュニケーションが取れない人に試す、伝わらない、恥をかく、反省する…みたいなことを繰り返して、そのトライアルアンドエラーを日々繰り返してる気がする。
あとは、その相手とのやり取りの中で使われてる表現を拝借してる。
こんなことを言うと、英語でしかコミュニケーションが取れない人が身近にいないんですが…みたいな質問がとんできそうだけれど、そういう相手を見つけるのはかつてないほど簡単になっているから安心してほしい。
いまの時代、Language Exchange なんてネットで調べればネットで山ほどでてくる。インバウンドで外国人は日本にかつてないほどいるわけだし、少し勇気を持って話かければOK。
日本じゃ知らない人に話しかけることは何となく憚られる雰囲気があるけれど、他国はそんなことはない。知らない人にだって気軽に話しかけて問題ない。
そんなわけで、ぼくは上記の村上さんの本を参考に、日々洋書を読み、外国人とコミュニケーションを取りながら英語を磨いている。
TOEICで一定のスコアが取れたから、次はやっぱりきちんとした文法やライティングができるようにならないと、ということでそっちを勉強する意欲がでてきたから、次はライティングをぼくなりに一生懸命勉強しようと思う。
(ある程度)話せるし、聴けるし、読めるけど、書けないってつらいからね。
*1:まず、TOEICのスコア低くても海外営業なんてできるのかという疑問があるだろうけれど、それはもちろんできる。なぜなら特定分野の言葉でだいたい会話のパターンが決まっているから定型文をいくらか用意してたり暗記してその中でいくらか置き換えできれば大丈夫。相手の言ってること丸々わからなくても、特定の単語が聞き取れれば、あーあのこと聞きたいんだろうなと察することができる。それに、損害賠償だとか繊細な話になるときは通訳を雇うから何も問題はない。資料も用意するしね。ブロークンでも何も問題はない。向こうもネイティブじゃないし、英語が得意でない場合もあるし、そうなると、現地語ー日本語の通訳か現地語ー英語の通訳を雇っている。もちろん流暢にできるに越したことはない
*2:もちろんこのケースの場合、「日本人にしては」という意味であって日本人全体としては残念なことで、なめられているようで気に障るのだけれど事実だから仕方ない。個人的にはうれしいので、良い方の意味で受け取った。