どうしてぼくはこんなところに

されば銘記せよ!人の命は短く、その住まう処は地の狭き片隅なり

なぜぼくは素直に行政書士事務所で行政書士として働かなかったのか

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ぼくは行政書士の資格を持っている。

 登録してるわけでもなければ、行政書士事務所で働いてるわけでもないから、ほんとにただ「持っている」だけだ。

そうすると、たまに「なんで行政書士の仕事しないんですか?」なんて聞かれる。

いや、結構な頻度で聞かれる。

 

端的に言うと、どこも雇ってくれなかったからだ。

いや、正確には「どこも」というほどでもないかもしれない。少なくともぼくが応募したところはダメだった。3つくらいしか応募してないんだけど。

面接でひねくれた回答をしたとか、自己PRが下手くそとか、金払いの良いところを探してたのが見え見えだったとか、軽そうに見えるとかいろんな理由があると思うんだけど、とにかくダメだった。

行政書士の試験に受かった当初は、とりあえず、行政書士事務所で修行してその後のことはその時決めようくらいに思っていたもんだからとても困った。だって、まだ若かったし、英語もできるしで就職には苦労しないだろうと高をくくっていたから。あっさり決まると思ってた就職先が決まらなかったのだもの。プランBなんて考えもしなかった。

タイミングも良くなかったのか、自分が思うような求人もほとんどなかった。

 車庫証明や遺言系の事務所からのオファーは来てたからそこに流れそうになったんだけど、そこは踏みとどまった。車庫証明や遺言なんていうのはぼくがやりたいと思ってたことと全然似ても似つかないから。

もう少し丁寧に言うと、その類いの業務をメインで取り扱う事務所からのキャリアパスが見えなかったからだ。

ぼくは自分の可能性をどんどん広げたいと漠然と思っている。そうすると、行政書士に受かったからといって、そこがゴールではない。ぼくは行政書士という手持ちのカードを使って何ができるか、どういうふうになれるかに関心があった。

だから、漠然と渉外系か企業法務系の事務所で働きたいと考えていたのだ。

で、上述の通りどこも拾ってくれなかったので、行政書士というカードを直接的に使うのはいけない、それに囚われて逆に可能性を狭めてはいけないと思い、 (そんなことが可能であるならば) 間接的に使おうと、企業の法務部門で働こうと考えたりしてたところ、いまの日系ケミカルメーカーのセールスエンジニア職として拾われた。

法務は?と思われたかもしれない。

実は法務はどこも少数精鋭で、未経験者はほとんど取らない。それにロースクール組がやってきたり、インハウスローヤーもやってくる。そんなところでぼくのキャリアが順風満帆に行くとは思えなかった。そもそも競争も激しいわけで、経験を積むためにまずは総務でっていうのも先が長そうで辞めた。

というわけで、また漠然とだけど法律を活かすなら知財がいいなと思った。けれど、ぼくは法学部出身の文系なわけで、一筋縄ではいかないのは容易に想像できる。エンジニアリングやサイエンスの知識が足りない。それで、さてどうしたものかと思っていたところに、ケミカルメーカーからのオファーが来たのだ。

ポジティブなぼくはそこでケミカルの知識を付けつつ自分で特許の勉強して、知財の道へ行くかというキャリアパスを描けたわけだ。

そして、すごくラッキーなことに法律できるなら知財やってくれない?という話になり、会社の知財担当にもなることができた。

直接的にではないにせよ、行政書士というカードがここで効力を発揮したわけだ。

そんなわけで、当初思い描いていたキャリアとは異なるところにいるんだけど、自分にとって新しいことをやっているということもあり、自分の中では知財の道へ進むというキャリアパスが今見えている。

それに実はぼくはずっと知財に憧れを持っていた。憧れてはいたけど、ぼくは文系なこともあって機会がないなと半ば諦めていたのだ。

だから、今の境遇には満足している。

この機会をきちんと活かせるか否かはこれからの自分次第なのだけど。