どうしてぼくはこんなところに

冷静と情熱の間で彷徨う人の雑記ブログ

90日間で100万ドルのビジネスを作るビリオネアを見て自分の弱点をまざまざと見せつけられた

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ディスカバリーチャンネルのドキュメンタリー。すでに億万長者の起業家が100ドルとスマホとオンボロのピックアップトラックだけで縁もゆかりもない見ず知らずの土地でゼロからビジネスを作り、90日間で企業価値100万ドル(約1億円)のビジネスを作る!というもの。

めちゃくちゃおもしろかった。めちゃくちゃドラマがいっぱいあるし、めちゃくちゃ勉強になった。みんなが話題にする理由がわかった。

 

100ドルしか現金がないからしばらくは車内泊だし、節約のためにおかしみたいな安いカップ麺買って、その場でお湯もらってる。ホームレスさながら。そう、食費やガソリン代、そして家賃もすべて最初の100ドルを元手に稼がないといけない。

まず彼はネットでリサーチを行い、その土地での平均の生活費を調べ月1,100ドル、3か月で計3,300ドルがまず生きるために必要だとはじきだし、当面はその生活費を稼ぐことに注力し、生活の安全と安心を確保することにする。

まず彼が目を付けたのが廃品回収。使われなくなった工場に捨ててあるスクラップの中から金目のものを探して売る作戦だ。

もちろん、そう簡単に見つかるわけもなく、車で工場を周るだけでもガソリンを消費していくし、食費はかかるし、引き続き車内泊が続く。そこで目先の現金を得るためにネットの掲示板で何でも屋として登録して家の掃除やTシャツのプリントの日雇いのバイトをやる。

当たり前だけれど改めてほんとにゼロからのスタートなんだなと感じる。総資産1000億円超えの超お金持ちが数十ドルのために部屋掃除してるんだから。

 

あまり内容をここでつらつら書いちゃうとこれから見る人の楽しみを削ぐことになるのでこれ以上は控えるけれど、グレンの作戦は、廃品回収でまとまったお金を作って、そのお金を元手に大きな買い物をしてそれを転売して現金を増やしてビジネスの原資にするという、わらしべ長者作戦。

彼は動画の中で、何度もビジネスのポイントはまず売り手を探すことだと言っている。つまりは需要のあるものを売らないとだめだということだ。彼の場合は、その土地のスクラップ置き場にありそうで、高価格で取引されている廃品に目をつけて根気よく探し続けている。

これは、まあビジネスマンというか商売人であればだいたいの人はやっていると思うのだけれど、彼の目的は90日という短期で企業価値100万ドルのビジネスを作ること。だから人を雇ってどんどん任せていくのだけれど、人を選ぶ目利きとマネジメントがすごい。これがこの人を決して運だけでビリオネアになったわけではない才覚なのかなと感じた。忙しくてパニックになる人にも冷静に前向きにコミュニケーションを取っていてる。

 

同時に、ぼくはものすごく反省した。ぼくもビジネスの立ち上げを中米に赴任中に取り組んでいたけれど、誰かに任せることってほとんどしていない。部下とのコミュニケーションも今振り返るとぜんぜんやれていない。ほんとに1人でアフィリエイトとか営業職として働いてたときの動きのままマネジメントになった感じ。というかマネジメントできてなかった。

そして悩ましいのが、今ぼくは何度目かのキャリアの転換点にいるのだけれど、より自分を高く売るためとおもしろい仕事ができるようにとスキルアップに勤しんでいるのだけれど、そのスキルアップの内容も自分一人の生産性を上げるものばかりだったりする。もちろん、それ自体はものすごく大事なのだけれど、自分がいくらスキルアップして処理能力上がったところで文字通り自分が働き続けないといけないのだし、自分1人でできる作業量は限界がある。人を雇って自分のビジネスを所有している人とは馬力も効率もぜんぜん違う。さて、自分はどう道に進みたいのだと問われている気がするのだ。安定した生活基盤が欲しい、チャレンジングな人生を送りたいとか薄っぺらいことを言い続けてきたけれど、極論、自分の中にこうなりたい、こうありたいみたいな軸がないから、場当たり的にスキルアップだ!と言ってる気がする。場当たり的であるが故にモチベーションも低いような。

今後のぼくの人生に影響を与える動画だったと思う。ほんとうに。