どうしてぼくはこんなところに

冷静と情熱の間で彷徨う人の雑記ブログ

社内マーケティング施策がハマりだしてブランディングの効果も出始めて上々!

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少し前に、デザイン思考を取り入れようとしてなかなか苦労していますと書いたけれど、あれから数か月、少しずつではあるけれど、効果が出始めています。まだ売り上げアップにつながったっていう具体的な成果や実績はでていないんだけれど。

 

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デザインへの意識が芽生え始めて、雰囲気が良くなってきた

いまプロダクトの営業と開発チームで月1回、共有会を開かせてもらっています。何を共有するかというと、営業チームが客先でもらってきた課題だとか競合の動向やトレンドなど、各々感じていることをざっくばらんに出し合うようにしました。


それまでも、そういう共有会は開発会議というカタチで開かれていましたが、わざわざ言うほどのことでもない小さいアイデアなどは出しづらい雰囲気がありました。だって開発会議っていう名前を冠したものだから。

それをテーブルにお菓子を置いたりして雑談色を強めるようにしました。イメージとしては喫煙ルームだとか給湯室でのリラックスした会話をする場です。

ぼくは今期からずっとことあるごとに、ここはこういう風に意図されたデザインでユーザーは、なにも考えずに自然とデザイナーが意図した通りに使うんですよ、すごくないですか。みたいな感じで競合他社品をレビューしたりして、間接的にチームの物の見方を変えようとしていました。

そのおかげなのか、先月あたりから「あんなやつ(競合他社品)よりウチの製品の方が優れていることは自明なのに安いからってだけで買われているんですよ、ウチも値下げするか安価品を販売する時期なのかもしれません!」みたいな話ばかりだったのが、競合品の良さを冷静に評価できるようになってきて、その競合品の良さを認めた上で、自社のプロダクトの強みを冷静に見ることができるようになってきました。

なってきた、というよりは属人的な各々の評価や情報を共有できるようになったことで多面的に見ることができるようになってきました。

そこから派生して、じゃあどうやって売っていこうか。何をアピールするのがベストだろうか。どんな人に買ってもらいたいか。どんな商品を開発していこうか。

というようなことをチームみんなで考えることができるようになりました。特定の答えのないことを話し合うので、会議の時間は以前の倍くらいかかってしまっていて大変なのですが、ぼくの見たところ、以前よりもみんななんだかんだで楽しそうで自社プロダクトに自信を持つようになったというか好きになっているような気がするのでチームビルディング的にも良いんじゃないかと思っています。

みんながそれぞれ感じていたことを共有できるようになったことで、情報が統合されますので、ブランディング的にも役立つと期待してます。

 

個人的にやってたブランディング策もハマる事例がでてきた

チーム内では最も若い部類に入るぼくは、営業開発チームの1回り以上歳の離れた人から見れば、経験不足だとか、現実を知らないキレイゴトだと言われがちです。(実際に言われているかどうかはわからないけれど、事前にそうなることは十分予測できたので細心の注意を払いました。)

なので、まず実績を1つ作って「どうだ!」と示せればベストだと思っていて個人的にブランディングを意識した営業活動を年明けからやっていました。

意識したのは顧客体験の均質化です。メールのやりとりから、対面でのやりとりプロダクトのデモまで細かいところまで顧客の期待通りあるいは以上を演出し続けました。もう少し具体的に言うと、すぐにお金の話をしないでデザインの意図を細かく熱量をもって伝えるなどです。

結局、その案件は直接の担当者の評価は良かったのですが、コスト面で折り合わずボツになってしまいましたが、新しい案件が出ると、必ず声をかけてくれるようになり、その担当者は弊社のプロダクトを採用しようと競合の情報を教えてくれたり細かな内部事情も話してくれるなど、かなり協力的な関係を築くことができています。

おそらく彼は弊社のファンになってくれているのだろうと思います。社外に自社製品のために動いてくれる人がいるというのはBtoBの業態でのブランディングとしては成功といって良いんじゃないかと個人的に思っていて、やっていることは間違っていないんだと感じる瞬間でもありました。

BtoBのビジネスではなんだかんだで品質よりもコスト重視が現実で、弊社も「これくらいの数量の発注をくれればここまで価格を落とせます」というような営業をずっとやってきたので、大きな転換点になるものだと思っています。


ポジショントーク甚だしいですけど、間接的にこうやった方が良いよって伝えてきたのがハマった感があるのがうれしいです。春先、社内でこれからデザイン思考だ!とか言ってプレゼンしてポカーンとされた頃を思うと着実に前に進んでいてこれからが楽しみです。

あとは、そろそろ実績が欲しいところ。

 

 

 

 

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